ベートーヴェン エピソード: 天才 ?変人?と思われていた偉大なる作曲家!!
「ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン」と聞くと、どんな姿を思い浮かべますか? おそらく、あの肖像画にあるような、眉間に深くシワを寄せた気難しそうな顔ではないでしょうか。
音楽の教科書に必ず載っている「楽聖」ですが、実はその私生活を知ると「え、本当にあの天才!?」と笑ってしまうような、人間味あふれる(というか、かなりの天然な)エピソードの宝庫なんです。
今回は、天才のイメージがガラリと変わる、ベートーヴェンの愛すべきおもしろエピソードをご紹介します!

クラシック音楽史上、数多くの作品(交響曲、ピアノ曲、管弦楽曲)を
世に残した天才作曲家。
この肖像画はよく学校の音楽室や本で見かけたことがあります。
ちょっと真面目で気難しそうな風貌からして、クスッと笑えるような変わった面を持っていたようです。
変人?ベートーヴェンの面白すぎる人間味エピソード5選
今回は、特にキャラの濃い天才作曲家ベートーヴェンの面白エピソード5選を厳選してご紹介します。これを読めば、彼の音楽が違った形に聞こえてくるかも!?
1.【極度のコーヒーマニア】朝のルーティンは「きっちり60粒」
ベートーヴェンは重度のコーヒー中毒でした。しかも、そのこだわりが異常です。 毎朝、コーヒー豆を自分の手で「正確に60粒」数えて淹れていました。
1粒でも多かったり少なかったりすると、最初から数を数え直したそうです。ちなみに現代の基準でみると、豆60粒(約8~10g)で溢れるコーヒーはかなり濃いめです。
彼のあの情熱的な名曲たちは、超濃厚なカフェインによって脳をブーストさせて作られていたのかもしれません。
2. 【引越し魔】生涯の引越し回数はなんと80回以上!?
ウィーンに住んでいた約35年間で、彼は80回以上も引越しを繰り返しました。年に2〜3回ペースです。原因は、彼の強烈なキャラクターにありました。
- 夜中に突然インスピレーションが湧き、大声で歌いながらピアノを叩きつける。
- 部屋の中でバケツの水を頭からかぶり、床を水浸しにする(本人は集中しているだけ)。
- とにかく部屋がゴミ屋敷(食べ残しのスープ、楽譜、夜尿器が散乱)。
これでは大家さんや住民から苦情が来て、追い出されるのも納得です。
3. 【逮捕歴あり】浮浪者と間違えられて御用
ある日、作曲のアイデアに没頭しながら、ボロボロの服を着てフラフラと散歩をしていたベートーヴェン。不審に思った警察官に呼び止められます。
「お前は誰だ?」 「俺はベートーヴェンだ!」
当然、警察官は信じず、「そんな大音楽家がこんな泥棒みたいな格好をしているわけがない」と、そのまま一晩中留置場にぶち込まれてしまいました。最終的に、知人の音楽監督が身元を引き受けに来てようやく解放されたという、嘘のような本当の話です。
4。学校での算数は大の苦手。生涯、掛け算ができませんでした。
「5×6」を計算するときは、紙に「5」を6回書いて足し算(5+5+5+5+5+5=30)していたそうです。また、自分の正確な年齢もよく分かっておらず、ずっと思い違いをしていました。
※な、な、なんと、数が数えられない❓楽譜を書くには拍子やリズムなど数を数えるのにどうなっているの❓と思いますよね。本当に訳が分からないです!!(笑)
5.実は自分の正確な年齢を知らなかった
父親が年齢を偽って神童として売り出したため、生涯自分の年齢を勘違いしていたそうです。
ベートーヴェンの実際の出生年は1770年(12月16日頃に生まれ、17日に洗礼を受けた記録が残っています)です。しかし、彼は青年期を過ぎてもなお、自分は1772年生まれだと信じ込んでいました。
彼がそう思い込むようになった背景には、父親であるヨハンが息子をモーツァルトのような「神童」として売り出し、一攫千金を狙っていました。そこでヨハンは、ベートーヴェンが7歳の時に開いた最初の公開演奏会で、聴衆に強いインパクトを与えるために「息子の年齢を2歳若く偽って(5歳として)」発表したのです。
生涯ベートーヴェンは自分の年齢は1770年生まれだと頑なに信じていたようです。
【あの名曲の裏側】『エリーゼのために』は「テレーゼ」のためだった?
実は、名曲『エリーゼのために』の本来の曲名は『テレーゼのために』だった、という有名な説があります。
理由はとてもシンプルです。
- 原因は「悪筆(字が汚かったこと)」 ベートーヴェンが楽譜の冒頭に書いた「テレーゼ(Therese)のために」という自筆の文字があまりにも汚かったため、後世に楽譜を出版した人が「エリーゼ(Elise)」と読み間違えてしまいました。
- テレーゼって誰? テレーゼ(テレーゼ・マルファッティ)は、当時ベートーヴェンが熱烈に恋をしていた女性です。彼は彼女にプロポーズまでしましたが、残念ながら失恋に終わっています。
つまり、ベートーヴェンの字が汚すぎたせいで、大好きなテレーゼへ贈ったラブレター(曲)が、まったく知らない「エリーゼ」の名前で世界中に広まってしまったというのが真相です。
テレーゼは、当時ベートーヴェンが熱烈にプロポーズして、見事にフラれたお相手。 もし読み間違いがなければ、今頃私たちは『テレーゼのために』と呼んでいたはずです。
※この美しい曲が、ベートーヴェンの字が乱雑なため読めなかったため、題名が間違ってつたえられたとは、、、、(笑)
まとめ
楽聖(がくせい)として知られ、肖像画ではいつも難しそうな顔をしているルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン。しかし、彼の遺した音楽の偉大さとは裏腹に、その私生活は「天才ゆえの変人」と呼ぶにふさわしいですね。
クラシック音楽の歴史を変えた偉大な天才ベートーヴェンですが、その素顔は「不器用で、こだわりが強すぎて、ちょっと近所迷惑な頑固親父」でした。
彼の激しくもどこか愛らしいキャラクターを知ると、あの重厚な名曲たちも少し違った角度から楽しめるかもしれません。


