世界で活躍するギタリスト & ギターの種類と魅力についても詳しく解説します
ギターは、世界中で愛される楽器であり、その演奏スタイルやジャンルは多岐にわたります。今回は、世界の音楽シーンで活躍する注目のギタリスト達やギターの魅力についても紹介します。
ギターの魅力について
ギターは、音楽の世界で最も親しまれている楽器の一つです。その多様な表現力と、どんなジャンルの音楽にも対応できる柔軟性が、多くの人々を魅了してやみません。本記事では、ギターの魅力について、歴史、音色、演奏スタイル、そして初心者にも優しい点を含めて紹介します。
1,ギターの歴史的背景
ギターは、ルネサンス期の楽器であるビウエラやルートから進化し、現在の形に至りました。クラシックギター、アコースティックギター、エレキギターといったバリエーションがあり、それぞれのギターが音楽の発展に貢献してきました。
特に20世紀に入ってから、エレキギターの登場によって音楽シーンに革命が起きました。ロック、ジャズ、ブルースなど、多くのジャンルでギターが主要な役割を果たし、音楽の可能性を広げました。
ギターは、ルネサンス期の楽器である※ビウエラやルートから進化し、現在の形に至りました。クラシックギター、アコースティックギター、エレキギターといったバリエーションがあり、それぞれのギターが音楽の発展に貢献してきました。
特に20世紀に入ってから、エレキギターの登場によって音楽シーンに革命が起きました。ロック、ジャズ、ブルースなど、多くのジャンルでギターが主要な役割を果たし、音楽の可能性を広げました。
※ギターが進化する以前の楽器の音色(ビウラやルート)はこんな感じの楽器です。《https://youtu.be/o2nr401xYTM?si=oaKu1N1WPgEC6r6N
2,ギターの音色の魅力
ギターは、演奏者の感情や表現を豊かに伝えることができる楽器です。指の使い方や弦を弾く角度によって、柔らかい音から力強い音まで多彩な音色を生み出すことができます。クラシックギターの繊細な音色、アコースティックギターの温かみのある響き、エレキギターのパワフルなサウンドなど、ギターの種類によっても異なる魅力があります。
また、ギターはコードを押さえて和音を奏でることができるため、伴奏としても活躍します。シンプルなコード進行でも、美しいメロディを支えることができるのがギターの特徴です。
3,多様な演奏スタイル
ギターのもう一つの魅力は、その多様な演奏スタイルにあります。ピックを使って弾くピッキング、指で弾くフィンガーピッキング、スライドバーを使うスライド奏法、さらにはフラメンコ特有のラスゲアード奏法など、無限の表現方法があります。
また、ギターはソロ演奏にも向いています。ギタリスト一人で、メロディ、伴奏、リズムを同時に演奏することができるため、幅広い音楽表現が可能です。これが、ギターが他の楽器と比べても人気が高い理由の一つです。
4,初心者にも優しい楽器
ギターは、初心者にも比較的始めやすい楽器です。シンプルなコードを覚えるだけで、多くの曲を演奏することができます。たとえば、C、G、D、Emなどの基本コードを覚えれば、ポップスやフォークの曲を簡単に弾くことができます。
さらに、最近では、インターネット上に数多くのギター教則動画や、ギター初心者向けのアプリが存在します。これにより、独学でもギターを習得することが容易になりました。
5,自分だけの音を作り出せる楽しさ
ギターは、同じ楽器でも演奏者によってまったく異なる音色を生み出すことができます。指の力加減、ピッキングの強さ、弦の種類、※エフェクターの使い方など、無数の要素が音に影響を与えます。
※エフェクターとは
エフェクターとは、エレキギターやベースなどの楽器とアンプの間に接続して、音色に変化を与える機械です。エフェクターを使用することで、さまざまな音を作ることができます。
そのため、ギターは演奏者の個性を最も反映しやすい楽器の一つと言えます。自分だけのサウンドを追求し、個性を表現する楽しさが、ギターを愛する人々を引きつけています。
ギターの種類
🎸 1. アコースティックギター(Acoustic Guitar)
電気を使わず、ギター本体のボディが共鳴して音を出すギターです。
🪕 クラシックギター(Classical Guitar)
- 特徴: ナイロン弦を使用し、柔らかく優しい音が特徴
- 用途: クラシック音楽、フラメンコ、ソロ演奏
- 別名: ガットギター
- 有名曲: アルハンブラの思い出
🎶 フォークギター(Folk Guitar)
- 特徴: スチール弦を使用し、明るくはっきりした音が特徴
- 用途: ポップス、ロック、フォークソング
- 形状: ドレッドノート型やOM型などがある
🎤 エレアコギター(Electro-Acoustic Guitar)
- 特徴: アコースティックギターにピックアップが内蔵され、アンプに接続可能
- 用途: ライブ演奏や録音時に便利
🎸 2. エレクトリックギター(Electric Guitar)
アンプに接続して音を出すギターで、さまざまな音色を作ることができます。
🎵 ソリッドギター(Solid Guitar)
- 特徴: ボディが中空ではなく、共鳴せずにアンプから音を出す
- 有名モデル: フェンダーのストラトキャスター、ギブソンのレスポール
- 用途: ロック、ポップス、ジャズなど幅広いジャンル
🎻 セミアコースティックギター(Semi-Acoustic Guitar)
- 特徴: ボディが一部中空で、アコースティックのような柔らかい音も出せる
🎷 フルアコースティックギター(Full Acoustic Guitar)
- 特徴: 完全に中空のボディを持ち、アンプに接続して使用
- 用途: ジャズ、ブルース
ジャンルごとの代表ギタリスト達
1,ロックギタリスト
エリック・クラプトン(Eric Clapton)(1945年~)
イギリスのシンガーソングライター、ギタリスト。史上最も重要で影響力のあるギタリストの1人とされる。クラプトンは「史上最高のギタリスト100人」で2位、「史上最高のギタリストトップ50」で4位にランクされた。2009年には「エレクトリックギタープレーヤーベスト10」で5位に選ばれた。
生い立ち
エリック・クラプトンは1945年3月30日、イギリスのサリー州リプリーで生まれました。幼少期は母親ではなく祖父母に育てられ、少年時代から音楽に強い興味を抱くようになります。特にブルースに影響を受け、ギターを手にすることで自分の表現方法を見つけていきました。
キャリアの始まりと”ヤードバーズ”時代
クラプトンのプロとしてのキャリアは、1963年にイギリスのバンド「ヤードバーズ(The Yardbirds)」に加入したことで始まります。ヤードバーズでは、ポップス寄りのサウンドが増える中でクラプトンはブルースにこだわり続け、最終的にはバンドを離れることになります。しかし、彼のギタープレイは当時から”神”と称されるほどの人気を博していました。
クリームとスーパーグループの時代
ヤードバーズ脱退後、クラプトンはジャック・ブルースとジンジャー・ベイカーと共に「クリーム(Cream)」を結成します。クリームは史上初のスーパーグループと呼ばれ、わずか2年間の活動期間にもかかわらず、ロック史に残る数々の名曲を生み出しました。代表曲には「Sunshine of Your Love」や「White Room」があり、これらの楽曲でクラプトンのギタープレイはさらに評価を高めました。
クラプトンの代表曲として広く知られているのが「Layla」です。この楽曲は、クラプトンが結成したバンド「デレク・アンド・ザ・ドミノス(Derek and the Dominos)」によって1970年にリリースされました。情熱的なギターリフと感情的な歌詞が特徴のこの曲は、未だに多くのファンに愛されています。
クラプトンの代表曲として広く知られているのが「Layla」です。この楽曲は、クラプトンが結成したバンド「デレク・アンド・ザ・ドミノス(Derek and the Dominos)」によって1970年にリリースされました。情熱的なギターリフと感情的な歌詞が特徴のこの曲は、未だに多くのファンに愛されています。
エリック・プラントンの演奏《https://youtu.be/APWhx97QvxE?si=ssiFa2popb0Rt4DB
エディ・ヴァン・ヘイレン(Eddie Van Halen)(1955年~2020年)
エディ・ヴァン・ヘイレンは、ロック史における伝説的なギタリストであり、バンド「ヴァン・ヘイレン(Van Halen)」の中心人物です。彼の革新的なギタープレイと影響力は、後の世代のギタリストたちに多大なインスピレーションを与えました。
生い立ち
オランダで生を受けました。父ヤンはオ ランダ人、母ユージーニアはインドネシア系。混血であることを理由に虐待を受けたため、一家はアメリカ合衆国へ移住するも、言葉の問題で移住先でも差別を受けました。父親がクラリネット奏者のため、幼少の頃よりピアノやヴァイオリン楽器を兄弟で演奏する環境にあったそうです。
その後兄弟でバンドを結成し、いくつかの変遷を経て自身の名前を冠した「ヴァン・ヘイレン」を結成。大成功を収めました。
エディが有名になった最大の要因は、タッピング奏法を普及させたことです。
タッピングとは、ギターの指板を指で叩くことで、通常より速く複雑なフレーズを弾くテクニックです。
代表曲「Eruption」は、タッピング技法の最高峰の一つで、わずか2分ほどのギターソロですが、音楽界に衝撃を与えました。
「Eruption」の演奏はこちらです》https://youtu.be/M4Czx8EWXb0?si=P7-AYmjV3bIp1yCD
エディは、市販のギターでは満足せず、独自のギターを改造していました。
有名なギター「Frankenstrat」は、異なるメーカーのパーツを組み合わせて作られたものです。
彼の改造精神は、後のギター製作にも大きな影響を与えました。
エディは「音楽にルールはない」という哲学を持っていました。自分の直感に従い、従来の常識にとらわれない音楽作りを行いました。
2020年10月6日喉頭がんのため65歳で死去。
彼の死後、音楽界からは惜しむ声が多数寄せられ、「史上最高のギタリストの一人」として讃えられています。
2,クラシックギタリスト
ジョン・ウィリアムズ(John Williams)(1932年~)
アメリカ合衆国、ニューヨーク・フラッシング地区生まれ。1948年にロサンゼルスに一家で引っ越す。ノース・ハリウッド高校を卒業後、カリフォルニア大学ロスアンゼルス校で亡命ユダヤ系イタリア人作曲家のカステルヌオ―ヴォ=テデスコに師事しました。1952年にアメリカ空軍に徴収され、アメリカ空軍では音楽隊に所属し編曲と指揮を担当しました。
1955年ジュリアード音楽院ピアノ科に進学し、在学時よりジャズピアニストとして活動しました。これまでにグラミー賞25回、英国アカデミー賞5回、ゴールデングローブ賞4回を受賞しています。アカデミー賞には52回ノミネートされており、ウィリアムズの音楽は、史上最高の映画音楽に選出されています。
2004年にはケネディ・センター名誉賞、2016年にはAFI生涯功労賞を受賞している。彼の作品は、他の映画作曲家や現代のクラシック音楽やポピュラー音楽にも大きな影響を与えています。
ジョン・ウイリアムの演奏》https://youtu.be/GY5y4Rp3tU8?si=yv-ozwSV2ILKko-3
アンドレス・セゴビア(Andrés Segovia)(1893年~1987年)
スペインで生まれた。4歳でギターに触れました。最初の演奏会は16歳のときスペイン国内で、それから数年後には、初めてプロの演奏家としてマドリッドで演奏会を行いました。※フランシスコ・タレガによる編曲集と、自身の編曲によるバッハの作品を演奏しました。家族からは常に妨害され、多くのタレガの子弟からは見下されていましたが、弛まずギター演奏の研鑽を続けました。
※フランシスコ・タレガ :スペインの作曲家、ギタリスト
彼の卓越した演奏技巧と独特なタッチは、聴衆を驚嘆させ、結果的に、ギターはもはや大衆音楽の楽器としてだけでなく、クラシック音楽の演奏にもふさわしいとみなされるようになりました。
彼は生涯を通じて進歩を続け、より多くの聴衆のために演奏するようになるにつれて、既存のギターでは、満足な音量が得られないため、大規模な演奏会場での演奏にとって不十分であると実感するようになりました。これによって演奏技術の向上と、楽器の自然な音量の改善をもくろむようになりました。
彼は楽器製作者と協働して、今日のクラシック・ギターとして知られるようなデザインを編み出しました。これは、より良い木材と、ナイロン弦の利用が特徴的である。音響効果を改善するためにギターの形状も変更され、この新型ギターは、それ以前に世界各地で使われてきたギターに比べて、より大きな音が出せるようになりました。
彼はアメリカ合衆国における演奏旅行の後、「ギター弾き」として有名になり、演奏や芸術家としての姿勢はスペイン内外の作曲界に感銘を与え、20世紀にに数多くのギター作品が作曲されました。
1987年、マドリッドにて死去。94歳でした。
アンドレス・セゴビアの演奏》https://youtu.be/9efHwnFAkuA?si=ML2QspbK6tVYeJ0S
その他のギタリスト
他にも大勢いますが、ジャズギタリストやアコースティックギタリスト。また日本人のクラシックギタリストで女性の村治圭織さんなど多くいらっしゃいます。
- ジャズギタリスト
- パット・メセニー(Pat Metheny)
- ジョー・パス(Joe Pass)
- ジャンゴ・ラインハルト(Django Reinhardt)
- アコースティックギタリスト
- トミー・エマニュエル(Tommy Emmanuel)
- アンディ・マッキー(Andy McKee)
興味ある方は動画などで聴いてみて下さい。
村治佳織さんの動画です。可憐な容姿と演奏技術で人気があります。世界的にも活躍されています。
まとめ:ギターの音色は国境を越え、人々に感動を与える🎵
ギターは、歴史的な背景、豊かな音色、多様な演奏スタイル、初心者にも優しい点、そして個性を表現できる楽しさなど、数え切れないほどの魅力があります。
一度ギターを手に取れば、その深い魅力に引き込まれることでしょう。そして、どんな音楽ジャンルでも活躍できるギターは、演奏者の創造力を無限に広げてくれます。ぜひ、この機会にギターの魅力を再発見してみてください。