世界を魅了するトランぺッター【男女 11 選】

音楽は国境を越え、言葉を超えて人々の心をつなぐ力を持っています。

その中心にいるのがトランペッターたちです。

このブログでは、そんな音楽の魔法と情熱を伝えるため、今現在活躍している男・女のトランぺッターを数名紹介します。

トランペットってどんな楽器?

トランペットは、古代から現代まで多くの人々に愛され続けてきた楽器の一つです。鮮やかな音色と幅広い表現力を持つトランペットについて、その魅力や特徴を紹介します。

トランペットの歴史は非常に古く、古代エジプトや古代ギリシャの時代から存在していました。当初は宗教的な儀式や戦争の際に使用されていましたが、時代が進むにつれて楽器としての発展を遂げ、現在ではクラシック音楽やジャズ、ポップスなど、さまざまな音楽ジャンルで広く使用されています。

トランペットの魅力は、その多様な音色と表現力にあります。力強いファンファーレから繊細なメロディーまで、幅広い音楽スタイルに対応できる柔軟性があります。また、音量も大きく、オーケストラやバンドの中でもしっかりと存在感を発揮します。

世界で活躍するトランぺッター

クラシックからジャズ、ポップスまで、さまざまなジャンルで活躍するトランペッターたちのプロフィールや活動内容を紹介しています。読者は、それぞれのアーティストの背景やスタイル、演奏技術について深く知ることができ、音楽の多様性とその奥深さに触れることができます。

男性トランぺッター

トランペットの世界には、多くの優れた男性トランペッターが存在し、その卓越した技術と表現力で多くの聴衆を魅了しています。

多数の優れたトランぺッターがいますが、今回は現在活躍している中で5名ほど紹介したいと思います。

日本でも大勢いますが、今回は最近話題になっている、中学生トランぺッターも紹介します。

これから吹奏楽など始めたいと思っている人にも参考になると思います。

  1. セルゲイ・ナカリャコフ
  2. モーリス・アンドレ
  3. クリス・ボッティ
  4. ウィントン・マルサリス
  5. 黒田卓也
  6. 児玉隼人

今回は6名ですが、他にも多数います。どの人も素晴らしく、クラシック、ジャズ、ポップと幅広いジャンルで演奏できるトランペットだからこそ、層があついです。

セルゲイ・ナカリャコフ

1977年うまれ。ロシアで生まれ、現在フランスに移住し、イスラエル国籍を取得している。

幼少よりピアノを学んでいたが、9歳の時、交通事故のためにピアノを断念。その後、父親の指導のもとでトランペットを始める。10歳の時にオーケストラと初共演し、1991年ザルツブルグ音楽祭でデビューを飾った。15歳でテルデック・インターナショナと専属契約を結びCDデビューする。現在日本ではエイベックスよりCDが発売されている。

現在も多くの著名なオーケストラとクラシック曲を共演し、多くのファンを魅了し続けている。

上の動画の演奏は1998年のNHK朝の連続テレビ小説『天うらら』のテーマ曲「うらら・イン・ザ・スカイ」を演奏の動画です。

端正なルックスも併せ、デビュー当時「トランペットの貴公子」として取り上げられました。

モーリス・アンドレ

1933年生まれ。2012年没。フランス出身。

残念ながら、78歳で亡くなられていますが、音の響きが美しく魅了されます。

アマチュア音楽家の両親のもと生まれる。父の友人から手ほどきをうけるが、才能を開花させパリ音楽院に入学、2年目にトランペットで首席となりました。

その才能に教員に自分より上手く弾けるとねたまれたそうです 。卒業の翌年パリ国際音楽コンクールで見事優勝をとげました。

後1963年にもミュンヘン国際音楽コンクールにて優勝しました。

アンドレの流麗で優美な演奏は、多くの管楽器奏者を触発した。テレマン、バッハ、ハイドン、フンメルらのトランペット協奏曲の録音は、これらの作品の再評価に貢献したそうです。

また、1959年にはセルマー社と共同して現在広く使用されているピッコロトランペットを創り出した。

この楽器は、熟練していない演奏者の手にかかると、甲高くきつい音色になってしまうが、アンドレはこの楽器をやすやすと扱い、理想的な柔和な音色を出してみせたそうです。

世界各地で行った演奏会は4千回を超え、たびたび来日して演奏旅行を行ないました。

クリス・ボッティ

1962年生まれ。アメリカ合衆国出身。

幼少の頃より、クラシック・ピアノの講師であった母親の影響で、ピアノを弾き、10歳でトランペットを始めました。

マイルス・デイヴィスに影響され、トランペッターとしての道を進む決意をし、高校時代よりプロとして活動するようになる。

インディアナ大学に進み、著名なテナーサックス奏者、トロンボーン奏者 、ベース奏者らに師事し音楽を幅広く学びました。

卒業後の1986年に拠点をニューヨークに置き、ウディ・ショウからトランペット奏法を習った。

1990年からポール・サイモン(アメリカ合衆国の有名なシンガーソングライター)のレギュラー・
メンバーとしてツアーに参加しました。

2008年のクリスマスCDでは、チェリストのヨーヨーマとコラボ演奏を披露している。2012年発表のアルバム『インプレッションズ』でグラミー賞最優秀コンテンポラリーインストゥルメンタルアルバム賞 を受賞しました。

ウィントン・マルサリス

1961年生まれ。アメリカ合衆国出身。

父はピアニスト、兄はサックス奏者、弟はトロンボーン奏者とドラム奏者と音楽一家である。

1978年、ジュリアード音楽院にクラシック音楽専攻で入学しました。

ジャズ・パフォーマンスと作曲の技術、洗練されたスタイル、ジャズとジャズの歴史に関する知識、またクラシック音楽の演奏家であることによって世界的名声を得ています。

わずか18歳でプロとして活動しています。伝統的なアコースティック・ジャズを継承する大型新人として話題となり、その後、クラシック音楽のトランペット奏者としても活動を開始しています。

1983年、グラミー賞のジャズ部門とクラシック部門を同時受賞しました。

1997年、ジャズ・ミュージシャンとしては初めて、ピューリッツアー賞音楽部門を受賞しました。

黒田卓也

1980年生まれ。兵庫県芦屋市出身。

甲南中学、甲南高校に入学するとトランペットを始め、同大学在学中にバークリー音楽大学に短期留学
した。

2003年に渡米してニュースクール大学ジャズ科に進学しました。

大学中、10ものバンドをかけ持ちしながら、卒業後もさらに演奏技術を磨くことに専念しました。

その後2014年に日本人として初めて、ブルーノート・レコードと契約を果たしました。

動画について:報道ステーション番組テーマ曲のために集結した スペシャルジャズバンド
「J‐Squad」 初となる凱旋ツアー最終日。 東京・南青山にあるブルーノート東京から 「Starting
Five」の特別生演奏の時の動画です。

児玉隼人

2009年生まれ。北海道釧路市出身。

15歳にしてプロのトランぺッターがいるとはびっくり!

チューバ奏者である父の影響で、5歳のクリマスプレゼントとしてコルネットをもらったことを機に楽器演奏を始める。

第30回日本クラシック音楽コンクールグランプリ、第23回日本ジュニア管打楽器コンクール小学生コースで金賞をとるなど、数々の受賞歴を持っています。

2022年にソロリサイタルを行い、翌2023年には東京佼成ウインドオーケストラとの共演を果たすなど、精力的に演奏活動を行っています。

将来日本を代表するトランぺッターになるのでしぃうか?楽しみですね。

女性トランぺッター

トランペットと聞くと、華やかで力強い音色が思い浮かびますが、近年、その魅力をさらに引き立てているのが女性トランぺッターたちです。彼女たちは、クラシックからジャズ、ポップスまで幅広いジャンルで活躍し、トランペットの可能性を広げています。

  1. アリソン・バルサム(alison louise balsom)
  2. ティーネ・ティング・ヘルセット(tine thing helseth)
  3. 山崎千裕
  4. 村田千尋
  5. 高澤 綾

アリソン・バルサム(alison louise balsom)

1978年生まれ。イギリス出身。

8歳でトランペットを始め、10歳の時トランペットの音色に魅了されてソロ演奏家を目指したとインタビューで答えています。

ギルボード音楽演劇学校でまなんだのち2001年パリ国立高等音楽院を首席で卒業。

ヨーロッパを中心にソリスト、オーケストラとの共演で活躍している。

1998年bbc主催の「ヤング・ミュージシャン・コンペティション」のファイナリストとして注目を集め、2000年モーリスアンドレ国際コンクール「最も美しいサウンド」部門でプルミエ・プリ受賞しました。

2006年にクラシック・ブリット賞(最優秀若手演奏者)、グラモフォン賞(クラシックFMリスナー賞)を受賞しました。

2009年にはクラシック・ブリット賞(女性アーティストオブザイヤー)を受賞しました。

現在ロンドン・チェンバー・オーケストラで首席トランペット奏者、ギルドホール音楽学校のトランペットの客員教授に就任しています。

ティーネ・ティング・ヘルセット(tine thing helseth)

1987年生まれ。ノルウェー出身。

彼女は、現代の主要なソロ・トランペット奏者の1人である。彼女は、7歳からトランペットの演奏を始めた。

ソリストとして、国内外の主要なオーケストと国外各地で共演している。

2007年オスローのでのノーベル賞授賞式のガラコンサートでのオープニングを務める栄誉を担い、その様子は世界中に放送された。

また、彼女の顕著な能力が認められ、2007 年にはノルウェイ・グラミーで「Newcomer of the Year」、

2013年には「Echo Klassik Awards」の「Newcomer of the Year」を受賞した。

山崎千裕


生年月日非公開。東京都出身。

東京都足立区立中学校の吹奏楽部にてトランペットに出会う。

東京芸術大学音楽学部付属音楽高等学校卒業を経て、東京芸術大学音楽学部卒業。トランペットを杉木峯夫、福田善亮、D・ヘルツォーク、ヒロ野口らに師事した。

2011年3月、1stミニアルバムの発売。初のLAツアー。同年11月「天空劇場」にてホールワンマンライブ、12月7日にカバーアルバム『花のワルツ』を全国発売。

2013年3月、テキサス州オースティンで行われた音楽見本市に出演。それに伴い、全米8都市9公演(テキサス、シカゴ、コロンバス、ニューヨーク、トロント、ラスベガス、ロサンゼルス、サンフランシスコ)のツアーを行う。

2013年6月、カナダトロントで行われたトロントジャズジャズフェスティバルに出演した。

村田千紘

1986生まれ。東京都出身。

幼少よりピアノを習う。小学校のブラスバンドでフレンチホルンを担当し、中学より吹奏楽部に所属し、トランペットを始める。
その頃よりジャズやソウル、ファンクなどの音楽を聴き始める。

全国大会のコンテストで優秀賞を受賞するなど早くも才能を開花。

早稲田大学に入学し、同大学の音楽サークルで活動。
卒業後、トランペットを牧原正洋に師事し、自身の音楽活動を開始する。JAZZ理論を土岐英史氏に師事。

2015年12月にデビュー・アルバム『PASSION』をリリース。

2016年には目黒ブルースアレイジャパンにてマンスリー・ライヴを行う。老舗ジャズライブ・ハウス、六本木アルフィーにて、定期的にリーダー・ライヴを行うかたわら、ピアニストの田中菜緒子とのユニット「村田中」を結成し、2017年10月にアルバム『Selfie』をリリースしその人気は全国的なものとなる。

2019年8月にはキング・レコードより「村田中」のメジャー・レーベル第一弾となる『School of Jazz』をリリース。

2021年2月に自身のリーダー・カルテットでのアルバムをレコーディング。6月にリリースする予定。

高澤 綾

生年月日非公開。石川県出身。

5歳よりピアノ、10歳よりトランペットを始める

小学校に鼓笛隊があり、そこでトランペットを持ったのがきっかけだそうです。

中学校高校と吹奏楽部に所属して、そのまま国立音楽大学でクラシックを学びました。

国立音楽大学卒業、東京交響楽団主席奏者熊谷仁士氏に師事。

在学中よりニュー・タイド・ジャズ・オーケストラに所属し、山野ビッグバンド・ジャズ・コンテストに入賞。卒業後は様々なサポート活動やレコーディングに参加し、 中でも東京ブラススタイルではジャズCDとして異例のセールスを記録

2009年NY国連本部にて行われた世界人口基金表彰式典にソリストとして招かれNew York Symphonic Ensembleと共演、日本人初の独奏を務め各国大使よりその表現力を絶賛される。

2010年JAZZ JAPAN誌、2011年ジャズ批評誌に要注目ミュージシャンとして取り上げられ、2012年満を持してのファーストアルバム「PATTERNS」をリリース。


同年日比谷公会堂でのサマージャズにピアニスト今田勝氏のバンドで出演、2013年にはグラミー賞ノミネート・アーティストであるHector Martignon(p)氏の来日公演にメンバーとして参加。

アメリカNew Orleans滞在時にはDelfeayo Marsalis(tb)率いるUptown Jazz Orchestraにも参加、2015年Dirty Dozen Brass BandのBillboard TOKYOでの来日公演にも参加するなどニューオリンズジャズにも造詣が深く、2016年春にはアメリカ最大級のジャズフェスティバルNew Orleans Jazz And Heritage Festivalに招かれ、Jason Marsalis(d)Wessell Anderson(as)中村健吾(b)を含む日米混合メンバーでの出演を果たし、2017年同メンバーで録音されたフルアルバム「Crescent City Connection」でキングレコードよりメジャーデビューした。

以上5人の女性トランぺッターを紹介しました。

女性トランぺッターは日本人の方がジャズの傾向が強く、外国人の方がクラシックを演奏する機会が多いのではないかと思いました。さすがクラシック音楽の発祥地であるヨーロッパの方が、クラシックを好むかも知れませんね。

アメリカなどは男性ジャズトランぺッターの活躍が多い中、女性トランぺッターもかっこよく、素敵ですね。

まとめ

これから楽器を始める皆さん、一歩一歩の努力が確実に実を結びます。自分の音を楽しみながら、継続的に練習していきましょう。音楽の旅を存分に楽しんでください。素晴らしいミュージックライフを応援しています!

音楽に関して色々思ったことや情報を発信していきたいと思っています。

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