音楽アンサンブルの魅力(歌:リモート編)について【動画7選】

音楽アンサンブルとは

アンサンブルとは、複数の音楽家が協力して演奏する音楽形式のことを指します。

各メンバーが異なるパートや楽器を担当しながら、一体となって調和のとれた演奏を行います。これにより、ソロ演奏では得られない豊かな音楽表現が可能となります。

アンサンブルの最大の魅力は、異なる楽器や声が一つにまとまり、豊かなハーモニーを生み出すことです。

例えば、弦楽四重奏ではヴァイオリンの華やかな音色、ヴィオラの柔らかい響き、チェロの深い低音が一体となり、まるで音楽の絵画を描いているかのようです。

今回は声の楽器を使った声楽アンサンブルについて紹介したいと思います。

声楽アンサンブル

声楽アンサンブルとは、複数の歌手が集まって一緒に歌う音楽の形態を指します。

これは、ソロとは異なり、2人以上の声楽家が協力してハーモニーを作り出すことを目的としています。声楽アンサンブルには、以下のような種類があります

二重賞(デュエット):二人の歌手が一緒に歌う。

三重唱(トリオ):三人の歌手が一緒に歌う。

四重唱(クゥオルテット):四人の歌手が一緒に歌う。

その他大規模なアンサンブル:五人以上の歌手が一緒に歌うこともあります。

声楽アンサンブルは、クラシック音楽、合唱音楽、オペラ、ミュージカル、ポップスなど、さまざまなジャンルで行われます。

歌手たちは、それぞれ異なるパート(ソプラノ、アルト、テノール、バスなど)を担当し、互いに補完し合って美しいハーモニーを作り上げます。

声楽とボーカルの違い

「声楽」と「ボーカル」は、どちらも歌唱に関する用語ですが、それぞれの意味や使われ方にはいくつかの違いがあります。

声楽

声楽は クラシック音楽の伝統に基づいた歌唱法。オペラ、リート(歌曲)、宗教音楽など、主にクラシック音楽で用いられます。

正確な発声技術や呼吸法、音程のコントロールが重要視され、演奏会やオペラなどでソロやアンサンブルとして演じられることが多いです。

ボーカル

ボーカルは ポピュラー音楽のジャンルで用いられる歌唱法。ロック、ポップ、ジャズ、R&Bなど、幅広いジャンルで使われます。

マイクを使った発声が一般的で、音楽のジャンルに応じたスタイルが求められ、自由な表現や個性的な歌い方が重視されることが多いです。

マイクを使った発声が一般的で、音楽のジャンルに応じたスタイルが求められ、自由な表現や個性的な歌い方が重視されることが多いです。また、歌詞やメロディーの表現に重点が置かれます。

両者は異なる文脈で使われるものの、基本的には歌うことに関する技術と表現の違いが大きいです。

それぞれの特徴を理解することで、より幅広い音楽の楽しみ方ができます。

リモートの声楽アンサンブル: 距離を超えて響くハーモニー

モート音楽とは、物理的に離れた場所にいるミュージシャンたちが、インターネットやその他のデジタル技術を利用して一緒に音楽を制作・演奏する形態を指します。

この概念は特に2020年の新型コロナウイルスのパンデミックにより注目されるようになりましたが、それ以前からも技術の進歩とともに利用されてきました。リモート音楽には以下のような要素があります。

音楽は、心と心をつなぐ魔法のような力を持っています。そして、私たちの生活がデジタル化する中で、その魔法は新しい形で私たちに届けられています。

リモートの声楽アンサンブルは、その一つの例です。物理的な距離を超えて、声楽家たちが一緒に美しいハーモニーを作り出す方法についてお話ししましょう。

デジタルの力で結ばれる声

リモートの声楽アンサンブルは、インターネットを利用して複数の歌手がそれぞれの場所から歌い、一つの楽曲を完成させるというものです。これには、ビデオ会議ツールやデジタルオーディオワークステーション(DAW)、クラウドストレージなどの技術が欠かせません。

コラボレーションの新しい形

例えば、ZoomやGoogle Meetを使ってリアルタイムで練習を行うことができます。これにより、メンバー全員が一緒に練習し、指揮者や音楽監督の指示を受けながら細かい調整を行えます。

遅延(レイテンシー)という技術的な課題はありますが、これを解決するための低遅延ソフトウェアも存在します。

録音と編集のプロセス

各メンバーが自宅で自分のパートを録音し、それを共有のクラウドストレージにアップロードします。例えば、Google DriveやDropboxがよく使われます。

そして、これらの録音を音響エンジニアや指揮者が集めて編集し、一つの楽曲としてミックスします。

これにより、高品質な録音が完成し、まるで全員が同じ場所で歌っているかのような仕上がりになります。

利点と挑戦

リモートの声楽アンサンブルには多くの利点があります。まず、地理的な制約がなくなるため、世界中の声楽家とコラボレーションが可能です。

さらに、スケジュールの柔軟性が高まり、各自の都合に合わせて録音や練習が行えます。しかし、コミュニケーションの難しさや技術的な課題も存在します。

特に、リアルタイムでの演奏ではネットワーク遅延が問題となることがありますが、これを克服するための新しい技術も日々進化しています。

音楽家によるリモート音楽アンサンブル

世界的パンデミックの流行により、日本からも素晴らしいアンサンブルがたくさん発信されています。

美しいハーモニーと迫力ある音響が 、すぐに心をつかまれてしまいます。

音楽家はもちろん全世界の人々が、行動を制限され息苦しさを感じていた時。じっと耐えていた中

世界中で勉強したり、働いている音楽家仲間に呼びかけ作られました。

動画を紹介したいと思います。

  1. beleave
  2. 心の瞳
  3. いのちの歌
  4. 春に
  5. 大切なもの
  6. ふるさとの空
  7. 少年時代

beleave

作詞、作曲 :杉本竜一 編曲:平田もも子

作詞、作曲者 杉本竜一氏について紹介します。

1951年生まれ。日本のシンガーソングライター。東京都出身。東京芸大大学院終了後、ウィーン国立アカデミーで学ぶ。

この動画は東京藝術大学声楽科(卒業生)有志総勢42名で歌われた、作曲家・平田もも子さんによる特別アレンジバージョン「Believe」です。

心の瞳

作詞:荒木とよひさ、作曲:三木たかし

坂本九(1985年、日航123便墜落事故で逝去)の楽曲で、坂本九の生前最後のラジオ番組で「心の瞳」を聴いた中学校の音楽教師が、生徒の合唱のために編曲をして広まった曲です。

いのちの歌

作詞:竹内まりや、作曲:村松崇継、

この曲は三倉茉奈と三倉佳奈おダブル主演で2008年度下半期の放送されたNHK連続テレビ小説『だんだん』の劇中歌です。

「人と人との出会い、縁、そして共に生きていくことの尊さ」を歌った本曲は、ドラマ放送後の2009年春ころより結婚式や卒業式にて歌われる楽曲となっている。

春に


作詩:谷川俊太郎、作曲:木下牧子

令和二年の卒業式・入学式に出席できなかった若者たちに向けて102人の声楽家がリモートコーラスで世界各地からお祝いの歌をうたいました。

合唱の名曲。心の動きや衝動、不安や葛藤や焦燥感、期待や憧れ・・・思春期の揺れ動く感情を描写した素晴しい作品です。

大人の世界へ一歩踏み出した中高生には、想像以上の感動的な音楽を創り上げることができます。また思春期を経験した大人のコーラスでは、より一層深みのある音楽を奏でることができる楽曲です。

大切なもの

作詞、作曲:北川賢一

インディーズとしては驚異的なオリコンチャート19週連続TOP10入りし、

200年代以降では最高週数である。累計90万枚(出荷枚数は100万枚突破の売上を記録した。これは、インディーズとして歴代1位の記録であり、ロードオブメジャー最大のヒットである。

ふるさとの空

作詞:布村勝志(一般公募)作曲:久石譲、編曲:山下康介

富山県(置県)130周年記念事業として、富山県庁や富山県経済同好会の有志が組織する「富山県ふるさとの歌づくり実行委員会」が2011年8月に発足し、歌詞の公募を経て2012年に完成されたそうです。

少年時代

作詞、作曲:井上陽水

少年時代は1990年に、自身の29枚目のシングルとしてリリースされました。

井上陽水の最大のヒット曲で、代表曲の一つに挙げられることがあり1994年以降の中学校・高等学校の音楽教科書に何度も掲載されています。

まとめ :「音楽アンサンブル の未来への可能性」

リモートの声楽アンサンブルは、パンデミックによって急速に広まったものの、その利便性と可能性から今後も続くと考えられます。

デジタル技術の進化に伴い、より自然で高品質なリモートアンサンブルが可能になるでしょう。そして、音楽の魔法はますます広がり、世界中の人々をつなげていくのです。

私たちが住むこのデジタル時代、リモートの声楽アンサンブルは、距離を超えて心をつなぐ新しい方法として、私たちに無限の可能性をもたらしてくれます。これからも、新しい技術を駆使して、美しいハーモニーを奏でていきましょう。