マリンバ奏者:木の音色に包まれて — マリンバ奏者が奏でる呼吸
皆さんは、マリンバの音色をじっくりと聴いたことがありますか? 小学校の音楽室で見かけた「木琴」をぐっと大きく、深くしたようなあの楽器です。
けれど、プロのマリンバ奏者が奏でる音は、私たちの知っている木琴のイメージを鮮やかに塗り替えてくれます。それは、心の奥底にある「郷愁」を呼び起こすような、不思議な力を持っているのです。
オーケストラで演奏されるクラシックからポピュラー音楽など、幅広く耳に馴染んでいるのではないでしょうか。
今回は、知っているようで意外と知らない、マリンバ奏者の魅力について紹介したいと思います。
マリンバってどんな楽器

マリンバは、木製の鍵盤をマレット(バチ)で叩いて鳴らす鍵盤打楽器の一種です。 一見、学校にある「シロフォン(木琴)」と似ていますが、決定的な違いはそのサイズと音域にあります。
マリンバはなぜ大きな音が出るのか
マリンバの最大の特徴は、その深く、長く続く余韻です。これには2つの大きな理由があります。
- ローズウッド(薔薇の木): 最高級の鍵盤には「ホンジュラス・ローズウッド」という非常に密度が高く、硬い木材が使われます。これが、あの甘く深い響きを生み出す源です。
- 共鳴管(パイプ): 鍵盤の下にぶら下がっている長い金属製の筒が、叩いた音を中で共鳴させ、音を大きく、そして長く響かせます。
奏者の技術:マレットの魔法
マリンバ奏者は、通常「4本のマレット」(片手に2本ずつ)を扇状に開閉させながら演奏します。 これにより、ピアノのように和音を弾きながら、同時にメロディを奏でることが可能になります。マレットの頭の部分(毛糸の巻き方や硬さ)を変えるだけで、同じ楽器とは思えないほど音色をガラリと変えられるのも、マリンバならではの面白さです。
ルーツはアフリカの「ひょうたん」
マリンバの語源は、アフリカの言葉で「多くの(ma)木琴(rimba)」を意味すると言われています。 大昔のアフリカでは、木の板の下に「ひょうたん」をぶら下げて共鳴させていました。それが中南米(グアテマラなど)に渡り、さらにアメリカで金属の共鳴管が付くなどして、現在のコンサート用マリンバへと進化したのです。
初めは木の板に、ひょうたんをぶら下げた楽器だったなんて面白いですね(笑)
日本のマリンバ奏者
日本は「マリンバ大国」とも言われ、ヤマハやアダムス(パール楽器が輸入)などのメーカーが世界的な楽器開発を行っています。また、学校教育や吹奏楽において打楽器としての親しみも深く、高度な演奏技術を持つ奏者が非常に多いのが特徴です。
主な日本のマリンバ奏者
安倍圭子(Keiko Abe): 日本のみならず世界のトップ奏者。5オクターブマリンバの開発に携わり、現代マリンバの奏法・音楽を確立したレジェンド。
塚越慎子 (Noriko Tsukagoshi): 国立音楽大学を首席で卒業後、パリ国際マリンバコンクール第1位など国内外で活躍。出光音楽賞受賞。
三村奈々恵 (Nanae Mimura): 国際的なコンクールで数々の賞を受賞し、ソリストとして世界中で演奏活動を行う。
布谷史人 (Fumito Nunoya): ドイツのデトモルト音楽大学で講師を務め、アダムス社の専属アーティストとして欧州や日本で活動。
出田りあ(Ria Ideta): ヨーロッパを拠点に活動し、日比谷音楽祭への出演などジャンルを超えて活動。
他何人もいらっしゃいますが、以上の方を紹介いたしました。
布谷史人さんのTVで放映されました、「マリンバ奏者の日常」が解かる内容でしたので、ご覧なってください。ご両親のご理解も必要ですね👇
マリンバ奏者布谷史人の3枚目となるCD ”Piazzolla on Marimba” がドイツのOhems Classicsより2016年8月にリリースされ、iTuneやAmazonなどで発売中。
日本の日常でよく耳にしたマリンバの曲
👇NHK 番組 「今日の料理 」テーマ曲
👇小学校の運動会などで、よく使われていた曲
まとめ:マリンバ奏者が奏でる時代を超える響き
木のぬくもりが宿るマリンバの音色にのせて、日々の演奏活動や音楽への情熱を綴っています。一台のマリンバから広がる多彩な響きのように、ステージでの裏話から日常のふとした発見まで、等身大の言葉でお届けします。一音一音に心を込めた、打楽器奏者としての旋律を感じていただければ幸いです。


