悲しい時に聴く歌:10代からシニアまで、辛くて悲しい時に聴きたい歌【10選】

人生には、どうしても乗り越えられないような悲しみや孤独に襲われる瞬間があります。そんな時、言葉だけでは表現できない感情を音楽が代弁してくれることがあります。音楽は、私たちの心の奥深くに響き、その時々の感情に寄り添ってくれる存在です。

このブログでは、私が悲しい時に聴いて心が少しだけ軽くなったり、涙が自然と流れたりする曲をいくつかご紹介します。誰もが経験する「悲しみ」という感情に、音楽がどのように寄り添ってくれるのかを感じていただければと思います。

悲しくて辛い時に聴きたい歌

悲しいときは 、自分と向き合うのが良いと思います。「悲しんでる自分」を「もう一人の自分」が少し離れたところにいると想像してみて下さい。

「もう一人の自分」が寄り添っていてくれています。そして「悲しいよね、辛いよね、そのままでいいんだよ!」と共感してあげてください。そばに居てあげてください。

だって人間は感情をもった動物だもの、いろいろな感情があるのはあたりまえのことです。

以上は私が悲しい時にしている方法です。結構すっきしますよ。取り入れてみてもいいかも。

紹介する歌は次の 10選になります。

  1. 手紙-拝啓、十五の君へ (アンジェラ・アキ)
  2. first love (宇多田ヒカル)
  3. いのちの歌 ( 竹内まりや)
  4. beleave(芸大出身者 42名)
  5. jupitar (平原綾香)
  6. 桜 (コブクロ)
  7. 逢いたくて今(MISIA)
  8. 涙そうそう(夏川りみ)
  9. 木蓮の涙 (夏川りみ)
  10. カッチーニのアヴェマリア (岡本知高)

手紙-拝啓、十五の君へ

作詞 作曲:アンジェラ・アキ

この曲はアンジェラ・アキが十五歳の時に自分自身に書いた手紙が、30歳の時に母親から届いたのをきっかけに作った曲だそうです。

自分の事を振り返えれば、十五歳というと自分自身の長所よりもコンプレックスの頭が、ちらほらと出てきたような気がします。だからこそ悩んだり、苦しかったり、怖かったりガラスのようにもろい自分がいました。この歌の歌詞は十五歳だからこそ、書ける詩ですね。

思春期は、心が揺れ動く特別な時期です。新しいことに挑戦したり、時には壁にぶつかったり、自分が誰なのかを探しているかもしれません。大切なのは、どんな気持ちも大事にすること。悲しい時や不安な時、どうか自分を責めないでください。そう感じることは自然なことです。

また、誰かに話すことで心が軽くなることもあります。信頼できる友達や家族、先生がいたら、勇気を持って話してみてください。あなたの気持ちを理解してくれる人がきっといます。

そして、あなたが何を感じても、それはあなた自身の一部であり、その感情があなたを強くします。自分自身を大切にし、少しずつ自分のペースで進んでいってください。どんな時も、あなたは一人ではありません。

first love

作詞 作曲:宇多田ヒカル

ちょっぴり苦い、初恋が終わってしまい、あんなに好きだった人との恋が終わってしまった。これからどう生きていけばいいのか、まだ心の中には彼がいて、彼の中にも自分がいて欲しい。せつない思いを描いた歌詞です。

恋の終わりは、まるで世界が一瞬で変わってしまったかのような気持ちになるかもしれません。特に10代の頃は、感情がとても鮮やかで、すべてが初めての経験だからこそ、痛みも深く感じることがあるでしょう。

時間薬みたいな、時が刻むリズムと一緒に、時間が心に少しずつ落ち着きをもたらしてくれて楽になっていく。でも苦しい最中にいるときは全く知る由もないですよね。

でも、その痛みが今、あなたをより強く、そしてより深く考える人にしてくれるのです。今は辛いかもしれませんが、その経験があなたの未来を彩る一部になるでしょう。傷つくことで、人の優しさや思いやりをより深く理解できるようになるのも事実です。

この時期は、自分自身に優しく、心の休息を大切にしてください。そして、あなたの成長の一部として、この経験を受け入れていくことを恐れないでください。いつか、この瞬間があったからこそ今の自分があるんだ、と振り返る日がきっと来るでしょう。

いのちの歌

生きることの意味は、日々の小さな喜びや出会いの中にあると思います。大きな目標や達成を追い求めることも大切ですが、時には立ち止まり、今この瞬間を大切にすることも大事です。誰かとの温かい会話、美しい風景に心を打たれる瞬間、そんな日常の中に生きる意味が見つかることがあります。一歩ずつ、少しずつ、自分らしく歩んでいくことが大切です。

私自身は歌詞の中で、次のところが好きです。

本当に大事なものは、隠れて見えない。ささやかすぎる日々の中に、かけがえのない喜びがある。

生まれてきたこと、育ててもらえたこと、出会ったこと、笑ったこと、そのすべてにありがとう。

このいのちにありがとう。

beleave

作詞 作曲 : 杉本竜一

「bleave」という言葉を聞いたとき、心に浮かぶのは「信じる」と「去る」の両方の言葉です。信じて進むべきときもあれば、去ることが正しいときもあります。選択の中で迷うことがあっても、自分を信じることが大切です。たとえ去る決断が必要だとしても、それは新たな道を切り開く第一歩。信じることと手放すこと、そのバランスが人生の成長を導くのかもしれません。

この動画は、このサイトで「音楽アンサンブル」で取り上げています。音楽を学んでいる人達の合唱も素敵です。他にも良い曲を掲載していますので、ぜひ聴いて下さい。

jupitar

作詞 :吉元 由美 作曲:グスターヴ・ホルスト

この歌はグスターヴ・ホルスト作曲の組曲「惑星」の一部4番目にあるジュピター(木星)のフレーズです。火星―金星―水星―木星―土星―天王星―海王星と題で作曲構成されていています。全曲の完成が1916年です。(冥王星は、発見が1930年であったのでありません)。

宇宙に存在する惑星の一つである地球に住んでいる私達。地球に生きる私達は、小さなことに心を乱され、生きることも簡単ではない。でも、宇宙から見れば、その悩みもいつかは過ぎ去る嵐のようなものかも知れません。

「嵐が続くときも、必ず静けさが訪れます。自分を大切にして努力すれば、平和が訪れることを信じてほしい」とこの曲のメッセージかも知れません。

作詞 作曲 : 小淵 健太郎 、 黒田俊介

コブクロの「桜」は、別れや新たな出発を象徴する桜の花を通して、人生の移り変わりや大切な人との思い出を描いた歌です。歌詞の中で桜は、過ぎ去った季節や遠くにいる大切な人を思い出すきっかけとして書かれています。

この曲は、出会いと別れが繰り返される人生の中で、どんなに離れていても心の中で繋がっているというメッセージが込められています。春に咲く桜のように、過去の思い出や感情が再び鮮やかによみがえる瞬間を感じさせる、美しい歌詞です。

逢いたくて今

作詞 : MISIA 作曲 : JUN SASAKI

MISIAの「逢いたくて今」は、離れてしまった大切な人への深い想いを歌った曲です。この曲には、会いたいという切ない気持ちや、遠くにいる相手を思うことで溢れる感情が込められています。

歌詞には、過去の思い出や一緒に過ごした時間が何度も思い返され、離れていても心の中で相手が大切な存在であり続けることが表現されています。「逢いたくて今」という言葉には、距離や時間を超えてでも会いたいという強い願いが込められており、その想いが心に響くメッセージとなっています。

この曲は、愛する人との絆を大切にすることや、どんなに遠く離れていても、その人を思う気持ちが心を支えてくれるというメッセージを伝えています。

涙そうそう

作詞 :森山良子 作曲:BEGIN

夏川りみの「涙そうそう」は、亡くなった大切な人への思いを歌った曲で、その歌詞には深い哀しみと共に、心に残る温かい記憶が込められています。「涙そうそう」というタイトル自体が「涙が次々と溢れる」という意味で、愛する人を思い出すたびにこぼれる涙を表現しています。

歌詞には、亡くなった人との思い出が鮮明によみがえり、その人への感謝や愛が溢れる様子が描かれています。過去の楽しい時間や優しい言葉が、今も心に生き続けていることを感じさせると同時に、深い悲しみも伝わってきます。しかし、その悲しみの中にも、前を向いて生きていく力が込められており、懐かしさと共に希望の光も感じさせる曲です。

「涙そうそう」は、失った愛する人を思いながらも、その人が心の中で生き続けているというメッセージを伝えてくれます。大切な人との絆は、時間が経っても消えることなく、永遠に心に残るものだということを教えてくれる一曲です

私自身も大切な家族を失いました。その時の喪失感は大変つらい経験でした。でもこの世に居なくても、自分の心の中にいると信じています。一緒に生きているのです。

私はスピリチュアルな人間ではありませんが、そばに居ると感じる時があります。

木蓮の涙

作詞 : 山田ひろし 作曲: 柿沼清史

「木蓮の涙」は、スターダストレビューが1993年に発表した感動的なバラード曲です。この曲は、愛する人を失った悲しみと、彼らとの思い出を繊細に表現しています。

歌詞には、満開の木蓮の花が散る様子が描かれ、その美しさとはかなさが、失われた愛の象徴として描かれています。特に「今でもあなたはわたしの光」というフレーズは、別れてもなお心に残る大切な人の存在を表しています。

シンプルなメロディーと感情的な歌声が、歌詞の深い意味を引き立て、聴く者の心に強く響きます。この曲は、誰もが経験する「別れ」というテーマを通して、共感と癒しを与えてくれます。

私の友人が、朝ご主人が仕事に出かける時、「行ってらっしゃい」と言った言葉が最後になってしまいました。彼はまだ若い65歳でした。あれから3年月日が経ちましたが、彼女は「まだ、さようならを言っていない」。と言っていました。この曲は彼女が好きな曲です。

カッチーニのアヴェマリア

作曲 : ウラディーミル・ヴァヴィロフ 

この曲は、唯一クラシックになります。岡本知高さんというソプラニスタという、世界的にも少ない声種の声楽家です。
※ソプラニスタとは男性でありながら女性ソプラノの音域を持つ男性ソプラノ歌手のことです。

「アヴェ・マリア」(Ave Maria)は、ラテン語で「めでたし、マリア」という意味です。この言葉は、カトリック教会における祈りの一つで、聖母マリアへの祈りの言葉として広く知られています。

アヴェ・マリアという歌曲は多く作られていますが、カッチーニの「アヴェマリア」(本当の作曲者はは、 ウラディーミル・ヴァヴィロフ と言われています)は、なんと歌詞が「アヴェマリア」の一語だけです。アヴェマリアという言葉を繰り返しているのです。

私は宗教に関係なく、助けてほしい時や、苦しい時に真剣に祈る時があります。「自分の存在を支えている神様」に。

この曲は、まさに祈りの曲です。

まとめ:悲しい時、辛い時は音楽の力を借りよう

悲しい時に聴く歌は、心の痛みや孤独感を優しく包み込んでくれる存在です。それぞれの曲が、あなたの感情に寄り添い、癒しや慰めを与えてくれるでしょう。音楽の力を借りて、自分の気持ちを素直に受け入れ、少しずつ前に進んでいけたらと思います。