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和楽器 種類、【琴の音色など、分かりやすく解説します:大川義秋氏(琴奏者)など紹介します♪

日本に古くから伝わる美しい音色を奏でる琴(こと)。その繊細で奥深い響きは、聴く人の心を惹きつけ、日本文化の豊かさを感じさせてくれます。一見すると、どこか敷居が高いように感じるかもしれませんが、実はその歴史は弥生時代にまで遡り、古くから人々の生活に寄り添ってきた身近な楽器なのです。

このブログでは、そんな琴の魅力に迫っていきたいと思います。琴の歴史や種類、そして現代における琴の楽しみ方まで、皆さんが琴に親しみを感じていただけるような情報をお届けします。

和楽器 琴の歴史

琴は、弥生時代から古墳時代にかけて日本に存在していた原型楽器「こと」から発展し、奈良時代に中国(唐)から伝来した「琴(きん)」が雅楽で用いられ、日本独自に発展した伝統楽器です。平安時代には貴族がたしなむ楽器として、室町時代には寺院音楽の楽器としても広がりました。

和楽器 琴の誕生と成り立ち

  • 古代日本:弥生時代から古墳時代にかけて、原型楽器「こと」が存在し、遺跡からその残片や琴を弾く埴輪が出土しています。
  • 奈良時代:中国(唐)から雅楽とともに琴(きん)が伝来し、雅楽の伴奏楽器として用いられました。
  • 平安時代:貴族がたしなむ教養の一つとして、琴は普及し、源氏物語にも登場します。
  • 室町時代:寺院音楽に用いられるようになり、雅楽の伴奏の枠組みから脱し、独自の音楽様式が形成されました。
  • 近世:筑紫箏(つくしごと)の登場や、八橋検校(やつはしけんぎょう)による改良などが挙げられます。
  • 江戸時代:箏曲はさらに発展し、山田流や生田流など、様々な流派が誕生しました。

八橋検校

八橋検校と言えば琴の世界ではなくてはならない人です。
慶長19年(1614年)生まれ、貞享2年6月12日(1685年7月13日)死去。
江戸時代前期の筝曲の音楽家であり、※検校(けんぎょう)を務めていました。

※ 検校とは平安、鎌倉時代の置かれた荘官、社寺の監督役職名である。

寛永年間(1624年~1645年)の初めころ、摂津で城秀と称して三味線の分野で活躍した。その後江戸に下り筑紫流筝曲を学んだ。この箏曲を基に現在の日本の箏の基礎を作り上げた。そののち独奏楽器として改良を重ね、箏曲の発展に努めた。

【おもしろコラム】

京都の銘菓として知られる【八つ橋】は八橋検校に由来するとされる説があります。八橋検校の死後にその業績を偲んで、箏の形を模した作られた堅焼き煎餅を【八つ橋】と名付けたと伝えられています。ただし発祥には異説も存在し、いずれの説も正確性が保証されていません。
でも確かに【八つ橋】は琴の形していますね

琴と箏の違い

箏(こと)と琴(きん)は、どちらも「こと」と読む和楽器ですが、異なる楽器です。箏は、柱(じ)を立てて弦の音程を調整し、爪で弾く楽器です。一方、琴は、柱がなく、弦を押さえて音程を調整する楽器です

  1. 柱の有無:箏は、弦の下に立てて音程を調整する可動式の柱(箏柱)があり、琴にはありません。柱の位置を動かすことで音程を変えるのが箏の特徴です。
  2.  弦の扱い:箏は、柱で弦を持ち上げて音程を調整し、爪で弾きます一方、琴は、弦を押さえることで音程を調整します。
  3.  歴史:箏は、奈良時代に中国から伝わったとされています。琴は、日本固有の楽器で、古代から存在していました。

和楽器 琴の音色

琴の音色は、一言で表すならば「優雅」であり「奥深い」ものです。琴には様々な種類がありますが、中でも一般的に「琴」として知られているのは「箏(そう)」と呼ばれる楽器です。13本の弦を持ち、それぞれの弦を柱(じ)と呼ばれる小さな支えで支え、指にはめた爪(義甲)で弾いて音を出します。

この箏から生まれる音は、他の楽器ではなかなか味わえない独特の響きを持っています。

琴の音色は、時に遠い昔の日本の風景を思い起こさせます。お花見の宴で奏でられる華やかな調べ、月夜に響く静寂な音、そして武士のたしなみとして稽古された厳かな音色。それぞれの音には、当時の人々の暮らしや感情が込められているように感じられます。

現代においては、琴は伝統音楽の枠を超え、様々なジャンルの音楽に取り入れられています。ジャズやロック、ポップスとのコラボレーションなど、新しい試みも増えており、その響きは常に進化し続けています。しかし、どんな形であれ、琴の音色の根底には、日本人が大切にしてきた「和の心」が息づいているように感じられます。

和楽器 琴の音色を聴いてみて下さい👇(琴九重奏:すごい迫力)

夢の輪/Yume no Wa (沢井比河流 作曲/composed by Sawai, Hikaru )

和楽器 琴が拓く未来:伝統と革新の響き

琴は、日本の長い歴史の中で育まれてきた美しい音色を持つ楽器です。その優雅で繊細な響きは、私たち日本人の心に深く根ざし、伝統芸能の舞台を彩ってきました。しかし、現代において琴は単なる「伝統楽器」という枠に収まりきらない、新たな可能性を秘めていると私は感じています。

伝統を礎に、現代に息づく音

琴の魅力は、何と言ってもその独特な音色にあります。絹糸を爪で弾くことで生まれる、透き通るような高音から、地の底から響くような深い低音まで、その音域は広く、表現力も豊かです。古くから、その音色は歌舞伎や能楽の伴奏、雅楽の一部として、また独奏楽器としても親しまれてきました。これらの伝統的な演奏様式を守り、継承していくことは琴の文化を守る上で非常に重要です。

しかし、伝統を墨守するだけでは、新たな層へのアピールは難しいかもしれません。近年、多くの若手演奏家たちが、琴の新たな可能性を追求し始めています。彼らは伝統的な奏法を習得しつつも、現代の音楽シーンに積極的に琴を取り入れ、その魅力を再発見させてくれています。

ジャンルを超えた和楽器 琴の挑戦

琴の新たな可能性として、まず挙げられるのがジャンルを超えたコラボレーションです。ジャズ、ロック、ポップス、クラシック、エレクトロニックミュージックなど、多様なジャンルの音楽に琴の音色が加わることで、予期せぬ化学反応が生まれています。例えば、琴の持つ透明感のある音は、アンビエントミュージックと融合することで、より瞑想的で奥行きのあるサウンドを創り出します。また、力強い撥捌きはロックのリズムと相まって、独特のグルーヴを生み出すことも可能です。

さらに、他分野との融合も琴の可能性を広げています。舞台芸術、映像作品、現代アートのインスタレーションなど、音楽以外の表現方法と琴が結びつくことで、五感を刺激する新たな体験を提供できるでしょう。例えば、プロジェクションマッピングと連動した琴の演奏は、視覚と聴覚を同時に魅了する、これまでにない表現となり得ます。

琴の新しい挑戦の動画 👇

和楽器 琴 奏者:大川義秋による新しい挑戦

● 琴と他楽器とのコラボレーション

六段の調べ /八橋検校 お琴&ピアノのコラボ 箏男kotomen大川義秋&小原孝(piano)
オリジナル日本一受賞曲「空糸扉麗-solashidore- ~広島・長崎原爆を忘れないために~」

大川義秋(kotomen)プロフィール

現在、日本だけでなく、世界中に琴の魅力を伝えている動画がいっぱい挙がっています。
日本の伝統楽器が、今の時代に掘り起こされ、見直されているのです。日本文化の宝ですね。
最近、大川さんのことを知りましたが、こんなに実力がある方だったんですね。

受賞歴

  • 第27回賢順記念全国箏曲コンクール [賢順賞(最優秀賞)]日本一位
  • 第23回くまもと邦楽コンクール [最優秀賞&文部科学大臣賞]日本一位
  • 第14回MBK音楽コンテスト ソロ作曲入賞
  • 東京都公認 ヘブンアーティスト合格及び取得

琴が持つ癒やしと普遍性

現代社会はストレスに満ちています。そんな中で、琴の音色が持つ癒やしの力が再評価されています。その音は、まるで森林の中で風が木の葉を揺らす音、あるいは静かに流れる小川のせせらぎのように、聞く人の心を落ち着かせ、安らぎを与えます。ストレス軽減や集中力向上など、琴の音色がもたらす心理的効果に注目し、BGMとして、あるいは医療や福祉の現場で活用する試みも始まっています。

琴の音色は、国境や文化を超えて人々の心に響く普遍的な魅力を秘めていると私は信じています。たとえ日本の琴の文化を知らなくても、その美しい響きは、世界中の人々の感情に訴えかける力があるはずです。インターネットの普及により、世界中の人々が日本の琴の音色に触れる機会が増え、その魅力が拡散していくことでしょう。

まとめ:琴の未来へ向けて

琴の新たな可能性を追求することは、決して伝統を軽んじることではありません。むしろ、伝統という強固な土台があるからこそ、琴は様々な挑戦を受け入れ、進化できるのです。演奏家、作曲家、エンジニア、そして聴衆が一体となって、琴の持つ奥深い魅力を探求し、新たな響きを創造していくこと。それこそが、琴が未来へ向けて力強く羽ばたくための鍵となるでしょう。

琴の音色が、これからも私たちの心を豊かにし、世界の多様な文化と共鳴しながら、新たな物語を紡いでいくことを心から願っています。